【人生の軌道を変えるもの】

静止している物体は静止し続け、
動いている物体は動き続ける。
外からの力が加わるまでは。
慣性の法則だ。

人間も物体同様、
惰性に流されてしまえば、
不自由な現実に埋もれてしまう。

そのようにして、
人が歩む人生の道のりは
絡まりあったり
他の軌道に引き寄せられたりしながら
かつて無限にあった未来の可能性を
一つに狭めていく。

そして変えることも
逃げることもできない
たったひとつの結末にたどり着くのだ。

人生の道のりは
たとえ引き裂かれても
また引き寄せられる。

必然的な偶然で
かすめるように触れ合い
一瞬で離れたとしても
その影響は一生消えはしない。

道のりは何度でも交錯し、
時空を超えて
まためぐり合う。

進んできた道の進路を変えるのは難しい。
でも別の力が加わって
軌道を外れたとき、
チャンスは訪れる。

人生の道のり
未来を変えるのは何か。

それは偶然の出会い、
一見、不幸とも思えるような出来事。
そして、人間のあふれる愛。

軌道を外れることができたら
その先にあるのは
地図のない未知の世界。

道のないまっさらな世界だ。

写真の花は「アルストロメリア」
花言葉は「幸運」

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