【大人の恋歌】
~朝焼けが消える前に~
窓開けて
風に吹かれる 乱れ髪
朝焼け色に ふたりつつまれ
~秋の空~
見上げれば
秋色染まる 空のスクリーン
映し出される 時のうつろひ
秋ほど、時の移ろいを
感じさせる季節はないと思う。
紅く染まる樹木。
オレンジとブルーの
見事な空のグラデーション。
そうした繊細な色合いの変化は
時のうつろいを
映し出しているようにもみえる。
だからこそ、
人は晩秋にこれまでの自分を、
そして、自分が歩んだ時の移り変わりを
見つめなおすのだろう。
君はどこにいる?
この空の下のどこかにいるのかな
ラジオの電波みたいに
見えないエネルギーが
飛び交っている
僕が思っていることも
どこかに飛んでいくだろうか
空に吸い込まれて
薄れて消える
あるいは
いつか出会う君のもとへ
こんな夕暮れ時
フイにあたたかく強い気持ちになったとしたら
それは僕の思いが君に届いた証拠
~「夏の森」(銀色夏生)より①~
【大人の恋歌】
~山本五十六~
うつし絵に 口づけをしつつ幾たびか
千代子と呼びて けふも暮しつ
山本五十六が愛した女性、河合千代子さんへあてた恋歌。
戦争中、提督は千代子さんへこまめにラブレターを送っていたらしい。
大人の男のダンディズムを感じさせる。