熱帯雨林には300万種の生物がいる。
そのなかのひとつが地中に住むヒアリだ。

ヒアリは洪水のたびに命を脅かされる。
小さな生命に、自然は容赦なく脅威を見せつけるのだ。
生き残るためにはその試練に打ち勝つしかない。

ヒアリは洪水が来ると身を寄せ合い、
水が引くまでいかだのように漂う。
時には数か月も。

生き残る知恵をもたらしたのは
本能か、それとも試行錯誤の結果か。

もしかすると、ヒアリの場合、
波にさらわれた1匹が溺れまいとして
仲間にしがみついたのが始まりなのかもしれない。

どうすべきか知っていても
言葉にはできないとき、
人間ならどうするのだろう。

人間は最強の生物ではない。
一番素早くも賢くもない。
ただ助け合う能力なら
どんな生物にも負けないだろう。

人は協力し合い、
お互いに認め合い、
相手を思いやる。

そうすることで
強くなり、素早くもなり、
賢くもなる。

そして力を得て、
生き抜いていく。

洪水に襲われ、
生きる知恵を得たヒアリのように。

 

写真の花は「ランタナ」
花言葉は「協力」

 

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