奄美での不思議な出会い

奄美を訪れる人は神に呼ばれてくるのだという。
9月の奄美行きで、不思議なことが起きた。

奄美空港に到着、その後、大山果樹農園の農園主、
御年92歳の大山さんのところへ行く予定だった。
いつもは大山さんが軽トラで出迎えてくれるのだが
5月に交通事故にあって以来、
大山さんは娘さんから軽トラを取り上げられている。

仕方なくタクシーで大山果樹農園まで行くことにした。
そこで利用したタクシーの運転手さんに
行き先を告げると
「あっ、大山さんのところですね。
確か一度大山さんを送っていったことがあります」

タクシーの運転手さんは榮さんといい
大山さんが交通事故で入院し、
退院した際、大山さんを農園まで送っていったそうだ。

大山果樹農園に到着すると
大山さん本人も思い出したように
「あ~っ!!」と不思議な再会に驚いていた。

私も大山さんもタクシーの運転手である榮さんも
どこかでつながっていたのだ。

奄美は精霊の住む島ともいう。
神に呼ばれ、精霊の導きで
私たち3人は出会ったのだ。

私の読書遍歴「56歳からの挑戦」(加藤裕治著)

加藤さんはもともとトヨタの労組の幹部を務めていた人である。
その加藤さん56歳を機に弁護士を目指して
仕事をこなしながらロースクールに通う日々を過ごすことになった。
そして4年後、一発で司法試験に合格、
現在はトヨタの顧問弁護士も兼ねながら
労働問題に取り組んでいるそうだ。

この本に出合ったのは3年前、
まだ某医療施設にいた時期である。
そうとうインスパイアされた。

56歳から弁護士を目指すなど
到底考えられないが
それでも加藤さんはやってのけた。

本の内容については示唆されることが多い。
簡単に一部紹介すると
「チャレンジに成功するために」の章では
その要因を五つに要約してある。

①素直な人が合格する
②われ以外すべて師なり
③日々積み重ねるということ
④あきらめないこと
⑤あせらないこと

他にも示唆される内容は多く、
加藤さんの人生観、生き方は
50代の同世代の人たちにとって大きな指針となるであろう。
ご一読をお薦めします。

受刑者との文通⑤

30代の受刑者との文通も4通目。
今日、書き終えて、月曜日にも投函する。

残りの刑期4年間をどう過ごすのか。
出所後の目標をもってそのための準備期間として
無駄のないように過ごしてほしい、との旨を書いた。

他に簿記の勉強もしているらしく
まずは簿記3級を目指しているらしい。
わかりづらいそうだ。

自分も税務署の簿記講習を受けているが
ポイントは
①仕分け
②損益計算書
③貸借対照表
以上3点の関係がわかれば、スルッとわかるんだが・・・

その関係を簡単に説明した。

私は基本、受刑者に反省など求めない。
それより、まずは自分を見つめることを求める。
なぜなら、私が知る更生した元受刑者の多くが
深く自分を見つめ、考察しているからだ。

私が求めるのは反省ではなく
自分自身を深く見つめることである。
イメージ的には剪定である。
腐った部分、無駄な部分をそぎ落とし、
自分のコアとなる幹の部分だけを残す。
そして伸びていく方向性を見定め、
それに向かって努力していく、というものである。

この心的プロセスこそ
立ち直りの起点である、と確信している。