【東京湾の地震「海山」が沈み込み活発化か~首都直下クラスの地震が発生する可能性も~】

「テレ朝」で「東京湾北部の地震「海山」の沈み込みで活発化か」のニュースが報道されました。

記事では、東京科学大学 中島淳一教授が以下のように述べています。

「海山というのは地形の高まりに相当しますので、それが引っ掛かりながら沈み込んでいくことが予想されます。海山が沈み込むことで地震がたくさん起こって、それが局所的な『地震の巣』の原因になっている」

さて、この「海山が沈み込む」というのは何を意味するのか。

これは「関東フラグメント仮説」のことです。

東京湾には3つのプレートが重なっており、それがいままでの定説でしたが、2008年に4つめのプレートの存在が提唱され、それが「関東フラグメント仮説」です。

「関東フラグメント仮説」とは海底山脈がフィリピンプレートの下に沈み込み、新たなプレートとなっている状態を指します。

「関東フラグメント」は厚さ25㎞、幅100㎞のもともとは海底山脈で、下図の赤で囲んだ部分にあたります。

この「関東フラグメント」で地震が頻発しており、これが首都特化型地震の兆候ではないか、と指摘されているわけです。

これは、いつでも首都直下型地震が起きてもおかしくない状態だそうです。

しかも、関東平野は、地盤が柔らかいため揺れやすく、被害も大きくなりやすい傾向にあります。
関東在住の方はくれぐれもご用心ください。