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  • 「夏の森」より①

    君はどこにいる?
    この空の下のどこかにいるのかな

    ラジオの電波みたいに
    見えないエネルギーが
    飛び交っている

    僕が思っていることも
    どこかに飛んでいくだろうか


    空に吸い込まれて
    薄れて消える

    あるいは
    いつか出会う君のもとへ

    こんな夕暮れ時
    フイにあたたかく強い気持ちになったとしたら
    それは僕の思いが君に届いた証拠

    ~「夏の森」(銀色夏生)より①~

  • 他愛ない日々に恋歌を

    他愛ない日々に
    言葉を添えたかった。

    かつて、1日、人と話せない日が
    6か月続いたことがあった。

    愛する人に「愛している」といえるだけでも人は幸福なのだ。

    気障だと思われようが、
    それが真実だ。

    日々はいつしか過ぎていく。

    だから、
    そうした他愛ない日々への
    愛情を言葉で表現したかった。

    それが恋歌だと思う。

    妻に、子どもたちに、
    かつて愛した人に、
    幼なじみに、
    本当はもっと親しくなれたはずなのに
    なぜか、そうはなれなかった人たちに・・

    愛していると、と。
    どれほどの言葉を駆使しようとも
    伝えたいことはそれだけだ。

    他愛ない日々に
    香りのある言葉を添えよう。
    愛する人に
    恋歌を贈ろう。

    紅茶にシナモンの甘い香りを添えるように。

     

  • メモランダム

    【大人の恋歌】
    ~メモランダム~

    記憶の数珠がほどけたら
    きらめくほどに 君の想い出 メモランダム

  • 「古今和歌集」より②

    思いつつ 寝れや人の 見えつらむ
      夢と知りせば さめざらましを
    (小野小町)

    小野小町の代表作!
    時代を超えて胸にしみいる恋歌。




  • 歌集「たとへば君」より③

    【大人の恋歌】
    ~歌集「たとへば君」より③~

    1日に 何度も笑う
      笑ひ声と 笑ひ顔を 君に残すため
    (河野裕子)



  • 山本五十六

    【大人の恋歌】
    ~山本五十六~

    うつし絵に 口づけをしつつ幾たびか
        千代子と呼びて けふも暮しつ

    山本五十六が愛した女性、河合千代子さんへあてた恋歌。
    戦争中、提督は千代子さんへこまめにラブレターを送っていたらしい。
    大人の男のダンディズムを感じさせる。



  • 「永遠でないほうの火」より①

    【大人の恋歌】
    ~「永遠でないほうの火」より①~

    ぼくを呼んでごらんよ花の、
    灯のもとに尊くてもかならず逢いに行くさ
    (井上法子)



  • 歌集「たとへば君」より②

    【大人の恋歌】
    ~歌集「たとへば君」より②~


    あの時の 壊れたわたしを 抱きしめて
      あなたは泣いた 泣くよりなくて
    (河野裕子)





  • 「乱れ髪」より①

    【大人の恋歌】
    ~「乱れ髪」より①~

    やは肌の あつき血汐に ふれも見で
      さびしからずや 道を説く君
      (与謝野晶子)

    なんて艶っぽい恋歌。
    与謝野晶子が情熱の歌人といわれる所以も
    まさしくこういう歌を堂々と詠んで公表したところにある。
    ストレートな恋愛感情と性愛の賛美。

    与謝野晶子の真骨頂ともいえる歌。


  • 「古今和歌集」より①

    君がため 春の野に出でて 若菜摘む
      わが衣手(ころもて)に 雪は降りつつ(光孝天皇)

    この歌は古今和歌集の中でも春歌に属してます。
    とはいえ、恋歌といってもいいような歌。
    百人一首にもある歌で、百人一首の中でも
    この歌が好きな人も多い。
    光孝天皇は源氏物語の
    光源氏のモデルとなったともいわれる人らしい。
    時の帝からこのような歌を贈られた女性は幸せだろう。

    大人の男のダンディズムを感じさせる歌。