「組長の娘」
この題名を見ただけで「週刊実話」の世界のような
何やらアンダーグランド的ノンフィクションものの匂いが漂う。
本書の構成は大きく二部に分かれている。
前半は大阪の侠客の家に生まれた中川茂代の人生と彼女の暴力団組員の社会復帰に向けた支援活動の内容。
後半は中川茂代の活動における元暴力団組員や元受刑者の社会復帰に向けた支援活動の意義についての考察。

元受刑者の社会復帰の支援活動については
法務省も推進しており、
元受刑者を積極的に雇用する制度
「協力雇用主制度」があるものの
その雇用率は2015年のデータでは
3.5%といたって低い。
実質的にほとんど機能していない。

広末氏は中川茂代氏の活動を通して
インフォーマルな支援活動の必要性を訴える。
彼女の活動の根底にあるものは
元受刑者が社会復帰するまでの
「痛み」を共感していることだ。

マザーテレサは
「愛することとは、
いつでも痛みを伴うところまでいくのです」
といった。

人を支援していく、というのは
この「痛み」を共感できるところから始まるのだろう。

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