人生の軌道を変えるもの

【人生の軌道を変えるもの】

静止している物体は静止し続け、
動いている物体は動き続ける。
外からの力が加わるまでは。
慣性の法則だ。

人間も物体同様、
惰性に流されてしまえば、
不自由な現実に埋もれてしまう。

そのようにして、
人が歩む人生の道のりは
絡まりあったり
他の軌道に引き寄せられたりしながら
かつて無限にあった未来の可能性を
一つに狭めていく。

そして変えることも
逃げることもできない
たったひとつの結末にたどり着くのだ。

人生の道のりは
たとえ引き裂かれても
また引き寄せられる。

必然的な偶然で
かすめるように触れ合い
一瞬で離れたとしても
その影響は一生消えはしない。

道のりは何度でも交錯し、
時空を超えて
まためぐり合う。

進んできた道の進路を変えるのは難しい。
でも別の力が加わって
軌道を外れたとき、
チャンスは訪れる。

人生の道のり
未来を変えるのは何か。

それは偶然の出会い、
一見、不幸とも思えるような出来事。
そして、人間のあふれる愛。

軌道を外れることができたら
その先にあるのは
地図のない未知の世界。

道のないまっさらな世界だ。

写真の花は「アルストロメリア」
花言葉は「幸運」

想いをつなぐ

【想いをつなぐ】

初の大西洋横断電信ケーブルは
全長54万キロ以上のワイアーからなり、
4630キロにも渡って
海底を這うようにつくられた。

このケーブルの敷設により、
人は自分のメッセージを
電気インパルスと信号にのせ、
地球の裏側まで届けることが可能となった。

だが、人は想いを伝えるインパルスを
生まれつき備えている。

声を届けたいと願い、
触れ合いを求める。

だから、いつも信号やサインを送り、
また、それらを受け取ろうとする。

自分への便りを探し、
つながりを求め、
メッセージを待っている。

たとえ何も聞こえなくても、
メッセージはどこかにある。

耳を澄ましていれば
大切なメッセージは
きっと聞こえてくるはずだ。

写真の花は「菖蒲」
花言葉は「便り」「伝言」

連鎖をつなぐもの

【連鎖をつなぐもの】

ひとりの力でどれほど世界を変えられるいうのだろう。
僕たちに英雄のような偉大な力があるのだろうか。
でも、何かを起こすたび、必ず変化を起こしているのは確かだ。

行動のすべてが周りに影響を与え、それは波紋のように世界へ広がっていく。
ささやかな親切が連鎖反応を起こし、見知らぬ人を幸せにしたりする。
僕たちの知らないところで、毎日、奇跡は起きている。

あらゆる可能性の中から、人は何かを選択し、行動を起こし、深呼吸をして、また一歩を踏み出す。
連鎖反応を引き起こすのは、そういうすべての瞬間、行動、そして選択。
連鎖をつなぐもの、それは愛だ。