高齢者の免許証返納について考える

連日のごとく、高齢者の自動車事故の報道が続く。
今日も80代男性が自ら運転する車で妻を轢いてしまったそうだ。
先日、杉良太郎氏が免許証を返納したことが話題になったが、
これはこれで返納の機運を高めることになろう。

しかし、単純にそういえるだろうか?
杉良太郎氏ともなればお抱え運転手もいるだろうし、
また、都市部にすむ人であれば公共交通機関も整備されているので
どこへいくにも不便はない。

上述の妻を轢いてしまった80代高齢者も
返納を考えていたようだが
「通院しなければならないので」という理由で
運転を続けたようだ。

中山間地域に行くと
高齢者が軽トラックで運転している光景をよくみかける。
危なっかしいのだが、
必需品である。
私が知る大山さんという93歳のご老人も
昨年までは軽トラックを運転していた。

あくまで個人的意見だが、
返納したい人は返納してもいいだろうが、
車を生活の足として
まだ必要としている人については
高齢者向けの安全技術の高い車の開発、
というのが現実的ではないかと思う。
自動運転の技術が実用化されれば、
より、安全性は増すだろう。

返納だけではなく、より現実的な解決策を考えた方がいいと思う。

ユング心理学と量子力学

量子力学の分野で「量子もつれ」という現象がある。
これは対になる量子がが互いに影響をおよぼし合い、一方を測定するともう一 方の状態がすぐさま決定するという性質である。
アインシュタインはこの現象を「奇妙な遠隔操作」といったそうだ。
現在ではある実験で500㎞離れていてもこの現象が確認されたそうである。

ふと思い出したのはユング心理学でいう 「意味のある偶然の一致」という意味である「シンクロ ニ シティ」という現象。
これは 「共時性」とも訳されるが、一見、偶然とも思える一致が実は意味のあるものであって、「必然的な偶然」とも感じられるものだろう。

こうみると、量子力学でいう「量子もつれ」とユング心理学でいう「 シンクロ ニ シティ」 とは相似形をなしていることがわかる。

量子の世界では、いま最小の物理形態として粒子状ではなく、振動する弦のような形状が考えているそうだ。
「スーパーストリングス」というそうだが、つまりこのストリングスが振動することで物理現象が生じるわけである。
ということは、この ストリングス の波動の周波数によって物理現象が変化するということが考えられるわけである。

そう考えると、スピリチュアルの世界で「意識の波動を高くもつ」ということがよくいわれるが、このことはあながち間違いではないのかもしれない。

「高い波動の力」というのは確かに「量子力学」の分野ではありえるのである。

社会の負の側面を考える①

川崎市で起きた児童殺傷事件。
容疑者は自死したのだから、動機は不明である。
つくづく自分も「死ぬんだら一人で死ねばいいのに」
と思ったが、そう思うこと自体がよくないらしい。

実は様々な要因で
社会の中で生きづらさを感じている人も多く、
どこかでその不満が社会への攻撃となって顕在化するとき
狂気とも思える事件につながるのだろう。

そういえば門司駅放火事件の犯人でもあるFさんのドキュメンタリー番組が民放で放映されていたのを視聴したことがある。
Fさんは放火事件を11件も起こしており、
よって常習犯でもあるのだが、
実はFさん、幼少期に父親から虐待を受けており
腹部にやけどの跡があった。
門司港放火事件の当日、
実はFさん、生活保護の申請を市役所にもっていったものの
受理されず、途方に暮れて、放火にいたったらしい。

そのことを知った牧師さんが
その後Fさんの身元引受人になり、
現在は幸せに暮らしているそうだ。

狂気とも思える事件にも
そこにいたるまでには様々な要因が絡んでおり、
結果に対しては断罪されなければならないものの、
その経緯をしることが再発防止につながることも
また真理であろう。

社会の負の側面から照射される
私たちの社会システム。
そこに脆弱さが潜んでいるとしたら。
少し考えてみてもいいのではないか。