川崎市で起きた児童殺傷事件。
容疑者は自死したのだから、動機は不明である。
つくづく自分も「死ぬんだら一人で死ねばいいのに」
と思ったが、そう思うこと自体がよくないらしい。
実は様々な要因で
社会の中で生きづらさを感じている人も多く、
どこかでその不満が社会への攻撃となって顕在化するとき
狂気とも思える事件につながるのだろう。
そういえば門司駅放火事件の犯人でもあるFさんのドキュメンタリー番組が民放で放映されていたのを視聴したことがある。
Fさんは放火事件を11件も起こしており、
よって常習犯でもあるのだが、
実はFさん、幼少期に父親から虐待を受けており
腹部にやけどの跡があった。
門司港放火事件の当日、
実はFさん、生活保護の申請を市役所にもっていったものの
受理されず、途方に暮れて、放火にいたったらしい。
そのことを知った牧師さんが
その後Fさんの身元引受人になり、
現在は幸せに暮らしているそうだ。
狂気とも思える事件にも
そこにいたるまでには様々な要因が絡んでおり、
結果に対しては断罪されなければならないものの、
その経緯をしることが再発防止につながることも
また真理であろう。
社会の負の側面から照射される
私たちの社会システム。
そこに脆弱さが潜んでいるとしたら。
少し考えてみてもいいのではないか。