生き抜く知恵

熱帯雨林には300万種の生物がいる。
そのなかのひとつが地中に住むヒアリだ。

ヒアリは洪水のたびに命を脅かされる。
小さな生命に、自然は容赦なく脅威を見せつけるのだ。
生き残るためにはその試練に打ち勝つしかない。

ヒアリは洪水が来ると身を寄せ合い、
水が引くまでいかだのように漂う。
時には数か月も。

生き残る知恵をもたらしたのは
本能か、それとも試行錯誤の結果か。

もしかすると、ヒアリの場合、
波にさらわれた1匹が溺れまいとして
仲間にしがみついたのが始まりなのかもしれない。

どうすべきか知っていても
言葉にはできないとき、
人間ならどうするのだろう。

人間は最強の生物ではない。
一番素早くも賢くもない。
ただ助け合う能力なら
どんな生物にも負けないだろう。

人は協力し合い、
お互いに認め合い、
相手を思いやる。

そうすることで
強くなり、素早くもなり、
賢くもなる。

そして力を得て、
生き抜いていく。

洪水に襲われ、
生きる知恵を得たヒアリのように。

 

写真の花は「ランタナ」
花言葉は「協力」

 

詩人としてのDNA

【日本人はみんな詩人!】

シェークスピアのはるか400年前に書かれた「源氏物語」
そしてその300年前には
4500首もの和歌が「万葉集」に編纂された。
そこには防人から帝までの和歌が記されている。

日本人はこの文学的素養のDNAをずっと引き継いできた。
五・七・五・七・七の歌に
心の底にある真理の言葉をそっとすくい上げてきたのだ。

どんな複雑な文章よりも
洗練された言葉の力で・・・

シンプルに、そしてまっすぐに。

無言のうちにひそむかすかな真理の気配を
歌は、詩はそっとすくい上げてくれる。
世界最小の文学。

乾いた言葉が氾濫する中、
なにか、心のひだに触れる言葉があってもいい、
「大人の恋歌」はそうした想いで綴ってます。
一度、ご覧ください。