仕事で各地に出張する機会が増えました。
その際、必ず地元名産を食するようにしています。
地元に古くからある名物料理には必ずその土地の生活文化があります。
まず、静岡名物の「静岡おでん」
静岡おでんはだし汁が黒く、
中には静岡おでんしかない
黒はんぺんが入っています。
黒はんぺんはイワシを材料としていますが
「なるほどなあ」と思いました。
おそらく駿河湾近海で獲れる魚介類のなかでも
イワシは商品価値が低かったのでしょう。
それではんぺんにして
おでんの材料として商品価値を高めたのでしょう。
ところが、それで出汁をとると
思いのほか、おいしかった、というのが
静岡おでんの始まりではないかと思います。
またおでんですから長持ちする、
さらに、そこに野菜類も加えて
栄養バランスをとる、というのが
地元の人たちの知恵だったのではないでしょうか。
ですから静岡おでんは冬だけではなく
1年中あるんでしょうね。
次に奄美。
奄美の名物、塩豚の煮物。
塩豚は保存食ですね。
そこに野菜も加えて煮ることで
栄養バランスをとる、ということでしょう。
また黒糖で煮ることで角煮にする、
というレシピも地元ならではです。
こうしてみると
地元の名物料理というのは
食材の長期保存の狙いと
栄養バランスを考える、という
2つの視点からレシピがなりたっている、
と考えてもいいでしょう。
ただし
私自身の日常は
チョー粗食派です(笑)
雑穀入りの玄米ごはんに
ちょっとしたおかず、
デザートとして
刻んだリンゴに豆乳ヨーグルトをかけて
その上に蜂蜜を垂らしたもの、
これが主食ですね。
しかも夕食は食べない1日2食派。
しかし、粗食派の人ならわかるでしょうが
粗食していると必然的に薄味に慣れ、
そのことで味覚が敏感になります。