量子物理学的に世界を考えてみる③

物質は何からできているか。
普通に考えると分子から、
分子は原子からできており、
原子は量子からできている。

さて、その量子はまた何からできているか、
ということをつきつめると、
それは点のようなものではなく、
弦のような振動するひものようなものでできている、
というのが最新の「超ひも理論」である。

量子物理学においては
宇宙はエネルギーから成り立っており、
それが異なるスピードで振動している微小な「超ひも」として現れていると考えられている。
その振動の多様性によって
物質の多様性が生み出される、というわけである。

「超ひも」の振動速度と振動パターンによって
物質が生まれるということであれば
当然のことながら私たちの思考もまた波動であり、
すなわち、私たちの思念そのものも
特定の物理現象を生み出している、ともいえるのである。

スピリチュアルな世界で
よくいわれる「波動やエネルギーが周囲に影響を与える」というのは
事実、量子物理学の分野ではあり得るのである。

DNA=Divine Natural Awareness 「聖なる自然の知恵」

DNA、それは遺伝情報の継承と発現を担う「デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid)」のことを指します。

しかし、私自身はDNAのことを人間本来に埋め込まれている知恵、
「Divine Natural Awareness (聖なる自然の知恵)」ではないか、と考えています。
遺伝子情報としてのDNAとは
すなわち、「Divine Natural Awareness (聖なる自然の知恵)」でもあるのではないかと・・・

永遠の生命と輪廻転生を信じている私にとっては
人は生まれながらにして、
本来、生きていくに必要な知恵を有していると考えています。

人はおそらく深く自分の心のうちに深耕していくことで
実は自身のうちにある知恵に気づくのではないか、と思うのです。

これは私自身の経験にもよっています。
私は5年前、6か月間誰とも話すことができず
孤独のうちにありましたが、
この間、深く自分自身と対話することで
自分のことを理解でき、その後何をすべきか
はっきりと見えてきたからです。
このことが今の自分の基盤となっています。

現実の生活では様々な悩みも多いのですが
ことの本質は
「自分は何か」「何をやるべきか」
このことのもっともコアとなる自分に出会うことで
多くの問題も解決されていくものと確信しています。

さて、こうした考えをもつことで
不思議なことに
やはりそうした考えを進化させていく書物に
出会うことも多くなりました。

ひとつは河合隼雄氏の「ユング心理学」
また、禅の思想、特に
河合隼雄氏も深く論及している「牧牛図」の解釈は
いまの私の死生観と一致しています。

そしてまた、
量子物理学における様々な現象、
特に「量子もつれ」の現象は
(対になる量子はどれほどの距離が離れていても同じ動きをする現象)
ユングのいうシンクロニシティ(共時性)と一致し、
神の存在を信じる私にとって
物理学においても神の遍在を感じさせる証左でもあります。

私たちのうちにある
「DNA=Divine Natural Awareness (聖なる自然の知恵)」に触れることこそ
多くの問題の解決にいたる起点であると確信しています。

私の読書遍歴「56歳からの挑戦」(加藤裕治著)

加藤さんはもともとトヨタの労組の幹部を務めていた人である。
その加藤さん56歳を機に弁護士を目指して
仕事をこなしながらロースクールに通う日々を過ごすことになった。
そして4年後、一発で司法試験に合格、
現在はトヨタの顧問弁護士も兼ねながら
労働問題に取り組んでいるそうだ。

この本に出合ったのは3年前、
まだ某医療施設にいた時期である。
そうとうインスパイアされた。

56歳から弁護士を目指すなど
到底考えられないが
それでも加藤さんはやってのけた。

本の内容については示唆されることが多い。
簡単に一部紹介すると
「チャレンジに成功するために」の章では
その要因を五つに要約してある。

①素直な人が合格する
②われ以外すべて師なり
③日々積み重ねるということ
④あきらめないこと
⑤あせらないこと

他にも示唆される内容は多く、
加藤さんの人生観、生き方は
50代の同世代の人たちにとって大きな指針となるであろう。
ご一読をお薦めします。