【元受刑者WさんからTELあり・・・】
先ほどまで電話でWさんと長電話していた。
Wさん、50代の元受刑者。
Wさんが出所した同じ日に
出所したまだ30代のX君のことを
息子のように気にしていて、
X君を時折食事に誘っていた。
しかしX君、出所後1年間で3回職場を変えたらしい。
そして、窃盗で逮捕。
弁護士からWさんに連絡が入り、
事件を知ったらしい。
Wさん曰く
「辛抱足りねえ、辛抱できない奴はやっぱりだめや」
Wさん、出所後のX君を自宅に招いて、
食事をふるまったり、
弁当をつくってあげたりしていたらしい。
30代なので立ち直ってほしい、
Wさんの切なる思いも水泡に帰した。
Wさん、出所後、CADの資格を取得し、
今は、清掃会社に入社、普通に生活している。
それだけに、Wさんのくやしさが電話で伝わってくる。
WさんはX君を受け入れた。
しかし、WさんのやさしさをX君は裏切った。
単純に、X君が悪い、というわけでなく、
ただ、悲しいのだ。
もう「お前が悪いだろ」的な話でなく、
罪の負のスパイラルから
抜け出してほしい、だけなのだ。
罪を責めることを第三者が責めるのはもうやめてほしい。
そうではなく、
罪から救い出すことが大切なのだ。
それはまた私自身が身をもっていえることでもある。