復帰して2年。
人とのかかわり方が大きく変わった。
いぜんはどこか人との関わりに
自分を優位に置きたい、という気持ちが
少なからずあった。
それはおそらく多くの人にも
程度の差こそあれ
すくなからずあるだろう。
学歴、職業、収入、名声、外見、住まいなどなど。
そうした中でどこかで自分が優越感をもてる「何か」
それを探ってしまう気持ちがどこかにあった。
しかし、いまは
「必要とされ、感謝される」ことを第一義としている。
すると、随分、楽になるのである。
自分をよく見せようとか
余計なことを考えずに済むし
等身大の自分でふるまえる。
それが楽なのである。
また、そうしたほうが人間関係はうまくいくことにも気づいた。
そうしてみると
それぞれの人がそれぞれの人生の課題を持っていることもみえてきた。
だから、どちらの人生がいいかどうかという比較はまったく無意味なのである。
それぞれがそれぞれの課題に取り組んでいる、
ただそれだけなのだ。
そして自分はただこれからの自分の人生の課題に取り組むだけで十分なのだ。
それだけで意味のある生を生きることができるのだ。